あけましておめでとうございます。
2022 年は、生活全般と専門的なソフトウェアエンジニアリングを分けて、振り返りをまとめました。 この記事は生活全般についてです。
私生活
- 体調管理
- 風邪症状は何度かありましたが、仕事に支障が出るほどではありませんでした。
- どちらかというと、予防接種や自宅待機、保育園休園によってリズムが崩れることが多い一年でしたね。
- 子どもの予防接種全三回が 2023 年の 4 月までに終わるので、それで多少は落ち着いてくれるのを祈る日々です。
- コミケ
- キャンプ
- 子育て
- 三歳になると、言語能力がメキメキ上がってきます。一年前は聞いて理解はできていそうだけど〜、というくらいでしたが、今やしっかり自分の考えを伝えられるし、理解できなければ質問してきます。それに伴いある程度落ち着けるようにもなったので、一安心です。
- ピアノ教室はリトミッククラスから鍵盤クラスに上がりました。毎日、練習してます。白馬に行ったときもおもちゃのピアノを持っていき、保育園を休んだ日もピアノだけは休まずやっている気がします。自分も一緒にピアノを最初から練習できて楽しいですね。小学生に上がるくらいまでは自分の方が常に先を行けるだろうと思ってましたが、暗譜能力・絶対音感・小指と薬指の稼働は早々に抜かされてしまいました。特にピアノの音当てゲームを一緒にやったときは全くわからないので、ふざけてると思われてしまい、終始怒られました。
- 足が早いです。外に行ったときの彼の第一声はいつも「よし、走ろう!」です。長所を伸ばしてあげるために、最近は週末遠くの公園や庭まで足を運んで、自然の荒れた地面で走り込みさせてます。「教育の森公園」にある「占春園」という庭園がお気に入りです。
ベスト of 2022
- 買ったもの:
- ピアノ練習の、「長期課題」とそこからブレークダウンした「やること」が多すぎる上に更新も早くて漏れやすいので、導入しました。
- 両面があって大きいホワイトボードを選びました。一面は親が使う用で、もう一面は子どもが自由に書く用です。両面必要かとか大きい必要があるか迷いましたが、子どもからひらがなや数字を聞かれたときにすぐに書いてみせることができるし、大きい字で書いてあげられるのでこれで正解でした。
- ブック(フィクション)
- www.goodreads.com
- 19 世紀のイギリス(主にロンドン・オックスフォード)と中国(広東)が舞台。アヘン戦争がはじまるまでの歴史を忠実になぞるように物語が進むので一見フィクションではないようですが、描かれる世界には一つだけフィクションが入ってます。この一つのフィクションを背景に、幼少期を中国で過ごした少年がイギリスに単身連れて行かれて青春期を過ごすという話です。アヘン戦争を前にして、どちらの母国のために戦うのかというのが一つの盛り上がりです。「現実に一つだけ映像映えするフィクションがある」、「アウトサイダーがインサイダーになろうと葛藤する」、「主人公が特別なスキルを持っている」、という特長に興味がそそられるようであればオススメの一冊です。
- ブック(専門書)
- www.goodreads.com
- books.rakuten.co.jp
- パラレルで業務委託を長く続けてくださってる、インフラスペシャリストの大山さんに二〜三年前におすすめされた本。こちらは和訳もありますが、原著でも平易な英語で書かれていて読みやすかったです。
- 3 年前からベビーシッターさんをお願いするときには、英語の勉強も兼ねて日本人ではない人にもお願いしてます。2022 年だけでも、フィリピン人・インド人・中国人・アメリカ人・イギリス人・カナダ人・フランス人・ロシア人・スペイン人が家に来ました。Agency を挟まないで直接やり取りすることが多いので、しっかりコミュニケーションを取らないといけません。ただ、中々思い通りに動いてもらえないことも多く、何かしらコミュニケーションのヒントを得るために手に取りました。
- 本を読むだけで解決とはいかないですが、「国(異文化)による常識には大きく違いがあること」、「そういう常識が大きく違う人同士でのコミュニケーションに最適化されたプロトコルがあること」、を豊富な具体例で説得力を持って知れたのは良かったです。異文化チームを率いるときのプロトコルは例えば、リーダーが自分の常識を事前にチームに伝えておくことでチーム共通のルール・基準を最初に設けること、などがありました。常識の違いについては、日本人が相当変わっているというのに気付かざるを得ないので読んでいてクスっとできます。下のマッピングは同じ著者の別記事からの引用ですが、リーダーシップと意思決定に関わる日本人の特徴が際立ってます。日本は Hierarchical x Consensual の象限の端で孤立してますよね。ボスの指示を待って部下は意見は控えることが社会的に期待される一方、いざやるとなったら部下全員の合意を得ないと反発が起きるという意味です。その象徴が稟議(Ringi)です。真反対に位置する Egalitarian x Top-down のアメリカは、コミュニケーションは対等にやるのが好まれる一方で、決めるのはボス一人に一任されているので部下の合意は必要ないという常識です。そういう視点でアメリカのドラマを見ると確かにと思うことがありますよ。また、日本のような文化でアイデアを出してもらうなら、あえて上司抜きでミーティングする機会を作るのが有効と書いてありました。
仕事
- 会社
- 入社から二年半経ちました。
- Tech Group のオーナーを担当してました。この Group の中に、Native Unit / Unity Unit / Infra Unit があって、全エンジニア職がどこかに所属してます。Infra Unit のオーナーも兼務していて、この中にさらに Database Team / Android Infra Team / Voice Chat Team がありました。
- Database Team は MySQL の負荷対策を中心に行っていて、スケールアウトを見据えた Vitess 導入はここで行ってます。Vitess はシャーディング用途だけが注目されますが、シャーディング前であっても ProxySQL のように間に挟めばコネクション集約によるパフォーマンスメリットが期待できます。これを Unsharded Vitess と呼びます。MySQL スケールアウトのソリューションは色々ありますが、アプリケーションコードの変更が最小限であること、段階的に導入できること、費用が抑えられること、InnoDB の過去の知見が活かせること、類似ユースケースにおける導入実績、を踏まえて Vitess 採用を決めました。
- Android Infra Team は Android アプリのパフォーマンスと開発生産性を改善するために立ち上げました。前者は例えば起動時間(Cold Start)が 50 % 削減できましたね 🎉 後者は開発生産性がどういう開発のときに落ちるのかを整理した上で人のアサインや体制変更で手当したのが即効性があって有効だったと思います。道半ばではありますが、たくさんのアイデア出しと分析・検証作業を通して、どれくらい理想と今が乖離していて、そのために何をどれくらいのリソースでやる必要があるのか、即答できるくらいに自分たちのシステム理解が深まったのも一つの成果だと思います。
- Voice Chat Team は通話品質を安定的に提供するための改善や不具合修正を行いました。このチームが立ち上がった一年半前は社内外から通話トラブルの報告を常に受けていた状況でしたが、2022 年後半にもなるとすっかり落ち着きました。通話はネットワーク回線、デバイス、周辺機器(イヤホン・マイク)からも影響を受けるので完全に問い合わせがなくなるということはないですが、そこから共通する要素をまとめて issue 化する段階になると数はぐっと少なくなりました。また、ノイズキャンセル機能の導入(Android)・安定化(iOS)もできましたね。
- 実装
- 障害
- 2022 年は障害の規模も小さく、頻度も少なかったです。障害の都度、再発防止策を入れてもらったおかげでどんどん安定化してきたと思います。
- と思っていたら年明け早々の 2023/1/1 0 時にサービスダウンしました。その間終始パソコンの前に張り付いて対応しました。あけおめ時のスパイクがすごかったですが、もっと精進が必要だと思った 2023 年幕開けでした。Twitter のトレンドに「パラレル」が載っていたようで規模感を知る貴重な機会にはなりましたね。
- 第一回 Tech Group 忘年ホームパーティ
- 同僚のお家でお昼から忘年会させてもらいました 🏠 素敵な新居でクリスマスツリーをバックに記念写真まで撮ってしまいました。幹事をしてくれた別の同僚含め、ありがとうございました。
- 東京近辺も広いので、こういう機会を利用して馴染みのない土地に足を運べるのはそれだけで学びがあります。
- 生産性の秘訣を探るためにリモートワーク環境を拝見させてもらうという裏目的をすっかり忘れていたので、次回はそこの見学ツアーも打診しなくては(その前にまずは自分が招待する側にいってからだろうというツッコミも)。